モトリー・クルー / デフ・レパード “The World Tour”
2023年11月3日
待ちに待った夢の共演
モトリー・クルー / デフ・レパード “The World Tour”
行って参りました。
海外ではJoan JettとPoisonもカップリングされていたのですが
日本ではこの2組…
残念ですが、私は両者とも中学生の頃から大ファンなのでノー問題。
今回の会場、横浜Kアリーナ
音楽ライブに特化されたアリーナとのこと
結論から言うと
確かに他のスタジアム系のライブに比べたら最高でした!
スタジアムでありながら、各楽器の音が分離してはっきり聞こえ
まるで家のテレビモニターで鑑賞しているよう。
また、私はかなり後ろのブロックだったのにかかわらず
席の傾斜の工夫なのか、ステージの全容が認識できました。
そして、ステージ横や後方がすべてモニターになっており
演者のパフォーマンスを映し出したり
いろいろな画像のコラージュ的な演出や
レーザーを多用した照明の演出がとても素晴らしかった。
ここからは各バンドの感想を完結に。
あまり共感されない事が多いが
自分の中で大切なバンドのベスト3に入るこのバンド。
前回観たのはは2018年の武道館。
その時も感じたが、とにかく演奏やコーラスワークが完璧で
「CD流してるのか!?」と思うほど。
さすがに歳のせいかジョー・エリオットは
ハイトーンパートをファルセットに互換する割合が多くなったけど
ラストは「Photograph」で感涙
期待を裏切らない名曲連発の最高のライブでした!
【Mötley Crüe】
前回観たのはは2015年のさいたまスーパーアリーナ…
たしか活動停止?ライブ。
まあ復活してくれて良かったと思おう(笑)
スタートは「Wild Side」!
Netflixの「The Dirt ]効果なのか、そもそも日本での知名度なのか
DEF LEPPARDに比べると会場全体の熱気がMAXになる。
※アルバム売上じゃデフレパはマイケル・ジャクソンに次いでたんだぜ!ヽ(`Д´)ノ
たしかに
「Girls,Girls,Girls」時代のようにエロいダンサーを配置したり
荒削りでバカでも歌えるキャッチーな名曲の連発
ラストは彼らの曲で一番好きな曲「Kickstart My Heart」
アドレナリンは否が応でも上がりますわ!
【まとめ】
とにかく
会場Kアリーナの音響の良さといい
2バンドとも1時間半のセットリストが名曲連発。
最高でした、行ってよかった!!
The Rolling Stones - Angry
2024年「Hackney Diamonds」から
前作「Blue & Lonesome」(2016年)は古典ブルースのカバーアルバム
メンバーも年齢的にゴリゴリの老人だしチャーリーも天国へ
ストーンズはこのまま自然消滅になるんだろうなと思っていた。
ところが…
先行シングルとして「Angry」の発表
過去映像をふんだんに使った映像とその楽曲
「おいおい、めっちゃカッコイイじゃないか!」
まさか2023年にストーンズでこんなに興奮するとは。
そしてアルバムの到着。
70年代~80年代黄金期を彷彿とさせる内容でありながら
2023年仕様の完璧なサウンドプロダクション。
控えめに言っても最高の一言。
これは本当に80歳の老人の音楽なんだろうか
自分の固定概念は完全に覆されました
とにかく「カッコイイ」の一言しか出てこないし
歳をとるのも悪くないと思わせてくれた。
I said I know it’s only rock 'n roll but I like it!
|
The Dogs D'Amour - I Don't Want You To Go
1988年「In the Dynamite Jet Saloon」から
結成は1983年のロンドン
音楽性は、まあ良くあるRolling Stones・Faces風味のR&R。
しかし中心人物Vo.Tylaのアル中丸出しのガサガサVoice&天才的なPOPセンス。
遅れてきたギリ80年代ロック少年には
亡きHANOI ROCKSの後釜には彼らしかいない!
と大ファンでありました。
当時は映像資料がまったく無かったので
高円寺のその名も”LAST BANDIT”(Dogs D'Amourの曲名)
なるブートレッグショップまで出向いて
裏ビデオみたいな画質のPV集を法外な値段で購入したものです。
|
好きなアルバム10選【J-PUNK編】
今年もあっという間に12月に。
自分基準のジャンルごとに
好きなアルバムをごく簡潔に紹介しようかなと思います。
順位不同でどれも大好きなものです。
1.THE MODS/NEWS BEAT(1981年)
「ゴキゲンRADIO」は十代の時に絶対に聴くべき曲。
2.LAUGHIN' NOSE/LAUGHIN' ROLL(1986年)
このメンバーの時のラフィンは最強。
3.THE BLUE HEARTS/THE BLUE HEARTS(1987年)
当時中学生だった私は彼らの登場で世界が変わりました。
4.ニューロティカ/ハーレム野郎(1989年)
VoがピエロでGが輩。
パンクなのに曲間でコントが入ったり。
とにかく大好きな変なバンド。
5.ニューエスト・モデル/ソウル・サバイバー(1989年)
パンクに入れてしまって良いか悩む音楽性の広さ
後期ファンク路線も最高。
6.COBRA/Oi Oi Oi(1990年)
このバンドのおかげでOi Punkというジャンルを知りました。
7.TRACY/GIGA(1990年)
現FUNGUSのメンバー。
初期BOØWYをトレースした音楽性でハマりました。
8.HUSKING BEE/PUT ON FRESH PAINT(1998年)
”エモい”という言葉はこのバンドのためにあります。
9.Hi-STANDARD/MAKING THE ROAD(1999年)
90年代に突如現れた世界基準のバンド。
楽曲・演奏共にパーフェクト!
10.ELLEGARDEN/RIOT ON THE GRILL(2005年)
パンクというか国内モダンロックの完成形。
日本語詩も良い!
10バンド、アルバム1枚に絞るのもなかなか難しいですね。
というわけで次回も気が向いたら何かのジャンル縛りで選出したいと思います。
|
|
|
|
|
|
|
The Beatles - Taxman (2022 Mix)
1966年リリースの中期ビートルズ大傑作
REVOLVER Special Editionsから。
特筆すべきはデミックスというリミックスが収録されること。
この時期の彼らの作品のステレオミックスは
もともとモノラル前提で録音されていたこともあり
4トラックに録音された複数の楽器や歌を
むりやり左右に振っていて
リズムトラックが極左の定位
リードパートやコーラスが極右に定位していたり
非常に聴きづらいものだった。
そこで今回のデミックスという最新技術の登場。
1つのトラックに混ざった複数のパートを
AI技術でバラバラに抽出し再構築できるという。
確かに先行発表された「Taxman (2022 Mix)」を聴くと
リズム隊は中心に位置し、ギターやコーラスに広がりが感じられ
以前のミックスのような違和感は無くとても素晴らしい。
将来この技術が一般人でも手軽に使えるようになって
4トラックMTRやカセットに録音した音源なんかを再構築できたら楽しいだろうなあ。
|
PUNK LIVES! 2022
3年ぶりに開催&参戦のイベント。
感想、覚えている範囲で。
『ロリータ18号』
サブステージ、出音が極悪(笑)
久々の轟音を浴びるには拷問に近い。
とはいえ、終盤『VIDEO KILLED THE RADIO STAR』のカバーは最高。
『ニューロティカ』
メインステージ
念願の武道館をやった余裕なのか
とにかくエンターテイメントショーに徹した楽しいステージ。
'84年結成なのに観る度に良くなってるのがすごい…
レコードと同じMCで始まる『ア・イ・キ・タ』は燃えた!
『THE STAR CLUB』
日本最古のパンクバンド、という認識の彼ら。
というかVo.HIKAGEが重鎮の貫禄というかなんというか
誤解を恐れずにいうと
リアム・ギャラガーに通じるいぶし銀のロックスター感が
他のバンドには無い落ち着きがあって圧倒されます。
『LAUGHIN' NOSE』
お約束のParadiseのイントロの後に『WONDERFUL TV』!
会場へ来る前に聴いていた曲だけにテンション爆上がり!
『LAUGHIN'ROLL』でさらにテンションMAX
今だから改めて響く『戦争反対』etc…
ラストはお約束『GET THE GLORY 』!
チャーミーの隣のおじいちゃんのような優しいMCが心に響く(涙)
『ANGER FLARES』
文句のつけようが無い研ぎ澄まされたOiPunk。
ラスト、COBRAの『TOKIO RIOT』カバーには痺れました!
最前列で暴れたかった!
今回3年ぶり&前回のようなMONOEYESやBRAHMANの若手(?)
G.B.H. などの豪華ゲストも無く
行くかどうか迷いましたが
本当に行って良かった
何より演者が皆この上なく楽しそうで
こちらもロティカやラフィンでは脳内が高校生に完全に戻りました(笑)
最近ではスタークラブを毎日聴いてる始末です!
Weezer - Beginning Of The End
2021年リリース「Van Weezer」から
2019年には全編名曲カバーの「Teal Album」をリリース
Totoの「Africa」の完コピや
オリジナルより100倍良い
A-haの「Take On Me」など充実した内容だった。
その後まったくチェックしていなかったのだが
「Black Album」(2019年)
「OK Human」(2021年)
など超短期間にアルバムを量産していたみたい。
そして
この曲を知るのはエンディング曲として流れた
映画「ビルとテッドの時空旅行」(2020年)の中で。
シリーズ3作目の内容は、時空の歪で狂った世界で
過去の偉大な音楽家(や死神)をタイムマシーンで連れてきて
ロックバンドを組んで曲を作り世界を救うという
なんとも中学生が考えたようなストーリー。
ところがこれが何も考えずに楽しめて最高だった。
主演キアヌ・リーブスの
シリアス度ゼロのアホな演技も最高だし。
アルバムはこの曲に代表されるように
Weezerの魅力である哀愁美メロはそのままに
タイトル通りVan Halenを代表する
80年代ハードロックリスペクトの内容。
やたらタッピングフレーズが出て来たり
クレイジー・トレインまんまのリフが出て来たり…
まるでビルとテッド~の世界観を濃縮してあるような内容で
久々に何も考えずに楽しめるアルバムに出会った。
|
Suede - Animal Nitrate
1993年リリースの1st「Suede」から。
1992年にシングル「The Drowners」でデビュー。
当時、バイセクシャル的なイメージや
過激な性的な歌詞を全面に押し出して人気を博していたが
正直、私にはそれが邪魔になっていて
素直に好きとは言い難いバンドだった。
※CDは買っていましたが…
ブレット・アンダーソンの中性的なボーカルと
バーナード・バトラーのボーカルの裏メロを這うようなギター
初期デヴィッド・ボウイを彷彿とさせて
変なイメージ戦略が無ければもっとハマっていたのかなとも思う。
1994年、バーナード・バトラーはアルバム2枚を残して脱退してしまい
キーボーディストを迎えた3rd「Coming Up」(1996年)を発表。
以前とはうって変わり明るいポップなこのアルバムは全英1位を獲得。
私も当然購入し「お!良いアルバムだな」と思いつつ
ん…これSuedeじゃなくても良くないか?と思ったりします。
というのも、「Coming Up」にはブレットとバーナードのギターが醸し出す
陰鬱で猥雑なイメージが無くなってしまった。
さらにバーナードが結成したマッカルモント&バトラーもモータウン風な明るい路線。
やはりロックの怪しい部分をぎゅっと詰め込んだような
この1stアルバムが他には無い独特な雰囲気を持っていて
記憶に残る名盤だなあと思う次第。
|
SOUTHERN ALL STARS - MISS BRAND-NEW DAY
1984年リリース「人気者で行こう」から
子供のころ
毎年、夏休みは親に岩手の田舎へ連れて行ってもらっていた。
田舎へ行くと親戚のずっと年上のお兄ちゃんがいろいろ教えてくれた。
そんな中
今でも心に残っているのが
サザンオールスターズのこのアルバムと
当時、小学生だった私
この時でおおよそ今後の趣味嗜好が形成されていたような。
とりわけ
サザンオールスターズ、桑田佳祐については
その後、洋楽にかぶれた後にもずっとフェイバリットな存在となる。
そんなことを微塵も出さず
バンドをやっていた頃
(サザン好き…とか恥ずかしいから)
ある日、私が書いた曲にメンバーから
「この曲ってサザンぽいよね…いい意味で」
(いい意味で…は気を使ってもらったのだろう)
と言われた時は
心の中でめっちゃ嬉しかった思い出。
まあ、その曲も発表する機会も無くなったんだが…
尖っていたサザン。
大好きでしたねえ。
E.C.D.T - BEAT CRUSADERS
1999年「HOWLING SYMPHONY OF...」から
たしか日高さんとは「CRジャパンの人」という紹介で出会った記憶。
そしてBEAT CRUSADERSとしては下北のCLUB Queで初めて観たと思う。
その時は二人組?だったような。
なんとなくBeckみたいな音楽なんだなと思った記憶。
そこから、私が所属していた事務所に日高さんは入社
いろいろお世話になった。
聴かせてもらった「PESELA-QUESELA-IN」という
以前、彼がやっていたバンドの音源は素晴らしく
White Album時代のビートルズぽくてとても好きだった。
そんな折、他社レーベルからCDをリリースするとのこと
バンド体制になったその音源は衝撃的だった。
こんな身近に天才が…と。
以前の密閉的な作風からバンド感を全面に出した開放的な雰囲気
WEEZER以降のポップ・パンク風バックにニュー・ウェイブぽい80年代ぽい味付け
特筆すべきは全ての楽曲が寸止め、というか7割止めくらいな抑制が支配している。
※この点は作風を重ねるごとに王道ラインに沿った楽曲になっているよう。
すべてにおいて無駄がないうえに、一度聴いたら忘れないキャッチーな楽曲。
自身のバンドのワンマンライブのオープニングに出てもらったり
ビークル主催の地方ライブに出してもらったりしてとても楽しかった思い出。
当時ほんとに影響を受けたアルバム。
|
Liam Gallagher - Everything's Electric
2022年「C’mon You Know」より。
元OASISのシンガー、リアム
5月に発表するという3枚目のソロ・アルバムからのファースト・シングル。
何がすごいってFoo Fightersのデイヴ・グロールとの共作曲
しかもデイヴがドラムもプレイしているという。
OASISは大ファンだったのにもかかわらず
ノエル脱退後はまったく聴いておらず
解散後はリアムどころかノエルのソロも興味がなくなる始末。
そこらへんは
BEATLES解散以降の各メンバーのソロ作に興味がわかないのにもなんとなく似てる。
しかしながら
Foo Fightersというか
話は変わってきます。
20代の時期、リアルタイムで自分の音楽形成の根幹を成していた2バンド
これは興奮せざるを得ない出来事。
さて
拝聴したところ
悪くない…悪くないけど…
特に良くもない…
いや5月に出るアルバムは凄いはず…
わしがジジイになったから感性が鈍っているのじゃ…
いろいろ感情が交錯します…
とりあえず5月まで待つこととする。
※忘れてなければ…
|
Silver Sun - Cheerleading
1998年リリースの「Neo Wave」から。
何気なしにネットを見ていて
最近Silver Sunて何してんだろ?
とググってみたら…
2020年10月27日にバンドのソングライターでVo&Gの
James Broadが亡くなっていた…
以前から癌で闘病しており享年50歳だったとのこと。
ううう…ショック…
アルバムを追っかけていたのは
2006年の4th「Dad's Weird Dream」あたりまで。
以降2作ほどリリースしていたみたいだけれど
しっかり聴くところまでは至らなかった。
それでも1997年の1stアルバム「Silver Sun」は熱狂的にハマり
当時は毎日こればかり聴いていたくらい。
パンキッシュな演奏にThe Beach Boysぽい楽曲とハーモニー。
しかもタトゥーバリバリのアメリカ人ではなく
いかにもナードぽいイギリス人というのも心に突き刺さりまくった。
この2ndアルバムは
Queenの"Now I'm Here"ぽいリフの"Cheerleading"を筆頭に
The Cars風の"I'll See You Around"
Cheap Trickが元ネタだろう"Scared"、"Hey Girl Friend"
Todd Rundgrenが書きそうな"Mustard"など
疾走サーフポップ1色だった1stに比べ、バラエティに富んでいる。
ところがセールス的には大失敗しメジャー契約も切れる。
※シングル曲"Too Much, Too Little, Too Late"とか当時そこそこ売れてた気がするのだが…
数年経ち2005〜2006年にはインディーで
「Disappear Here」と前途の「Dad's Weird Dream」を発表し
日本でもライブを観ることができた。
いよいよ再始動か!と思わせたが
そこからまた音沙汰がなくなってしまう。
そして
2013年「A Lick and a Promise」
2020年「Switzerland」
と、その後もリリースを重ねていたようだけれど
まったくの未チェック。
これから聴けるのを残された楽しみとする。
The Smiths - The Queen Is Dead
1988年リリースの「Rank」から。
The SmithsといえばThe Stone Rose 1989年の1stアルバム登場以前
「UKギターバンド好きであれば必ず聴かねばならぬ」
という存在であった。
1982年。
New York Dollsのファンクラブを立ち上げたという経歴を持つ
ボーカルのモリッシーを中心に結成。
モリッシーのひねた文学オタク的な歌詞と
後にUKギターバンドへ絶大な影響を与えるジョニー・マーの
伴奏のリフでありながらメロディアスなギターがサウンドメイクの中心。
しかし80年代中~後期頃の自分は
洋楽(主にパンクやハードロック系)を聴き始めたばかりで
”元巨人の長嶋似のボーカリストが
ひらひらしたブラウスを着て
くねくねしながらヨーデルを歌う変なバンド”
…というとても失礼な印象を持っていた。
ところが
この解散後に発表されたライブアルバムで
自分内のスミス評価は一変。
小綺麗に作られているスタジオアルバムに比べ
性急なリズム隊に変幻自在な音色のギター
モリッシーのボーカルも荒々しい。
特にこの「The Queen Is Dead」なんて
パンクバンドのような勢いさえ感じます。
そんなこんなですっかり気に入ってしまい
スタジオ・アルバムも順を追って聴き直すことになるのであった。
|
Supergrass - Richard III
1997年リリースの「In It for the Money」から。
デビューは1994年。
類人猿系ボーカリスト、ギャズは当時なんと18歳。
1st「I Should Coco」は
アルバム単位で聴くとしっかりした骨太な楽曲もあるのだけど
ヒットした「Mansize Rooster」や「Alright」のMVの印象で
チャラチャラしたブリット・ポップバンド
といった認識だった。
そして、この2nd「In It for the Money」からの
先行シングル「Richard III」。
うねるギターリフと1stには無かったヘヴィな曲調がカッコよく
一聴して気に入ってしまった。
アルバムではこの他にもサイケデリックな名曲「Going Out」も収録。
古き良きブリティッシュ・ロックの風合いも残しながら
前途のチャラチャラ感皆無の大人な作品に仕上がっています。
リリースされた1997年は
ゴリゴリのグランジ曲「Song2」に象徴されるように
突然オルタナティブな作風に変化していた。
そんなブリット・ポップブーム終焉の年だった思い出。
|
Meat Loaf - Bat Out of Hell
1977年リリースの「Bat Out of Hell」から。
販売総数4000万枚以上!
史上最も売れたアルバム!!
という有名なキャッチコピーがついている本作。
もちろん存在は知っていたが
なぜだかこれまでの人生で一度も聴こうと思わなかった。
そんな時に彼の訃報が。
思い入れはまったく無いが
これを機会に聴いてみようと思った次第。
まず針を落とす前に調べて驚いたのが
(実際はスマホ)
プロデューサーはポップ職人トッド・ラングレン!
これは期待が持てます。
ところが…
「地獄のロック・ライダー」という邦題とジャケのイメージで
KISSのようなハードなロックンロールを期待していたわたし。
一気に肩透かしをくらってしまう。
「これは…ミュージカル風?…」
サウンド的には軽快なピアノ中心の曲調に
女性コーラスやストリングスが絡んでいくスタイル。
良くも悪くも耳障りの良いロックオペラ風な作品で
まったく引っかかりが無いまま聴き終えてしまった。
せっかくUSハードコアの雄
Poison Ideaばりのルックスなのに残念。
よくよく調べてみると
歌詞が当時の若者達の共感をガッツリ得たのがヒットの理由ぽい。
このBat Out of Hellシリーズは
年月をまたぎ第三章まで発表されている模様。
機会があれば聴いてみるとする。
|