The Who - The Real Me
'73年リリースの「Quadrophenia」から。
映画『さらば青春の光』('79年)の原作となった
ロックオペラと呼ばれるコンセプト・アルバム。
The Whoが数多のバンドと一線を画していたのは
モッズシーン云々の前に、バンドメンバー全員が主役という
当時のバンドには無かったスタイルだった事。
(ビートルズは除く)
まずドラマーのクセに一番目立っているという、暴れ太鼓のキース・ムーン。
リードギターならぬリードベースとも言うべき、ジョン・エントウィッスル。
その曲作りの才能もさる事ながら
ギターをぶっ壊したり、腕を風車の様に振り回しながら演奏するウィンドミル奏法など
ステージアクションも素晴らしいピート・タウンゼント。
そして、ボーカリストのロジャー・ダルトリー が一番地味という
まったく非常識なバンドであった。
現在でも、ボーカル以外は空気みたいなメンバーしかいない様なバンドが多い中
The Whoこそ最強のバンドだと思う昨今。
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