Suede - Animal Nitrate
1993年リリースの1st「Suede」から。
1992年にシングル「The Drowners」でデビュー。
当時、バイセクシャル的なイメージや
過激な性的な歌詞を全面に押し出して人気を博していたが
正直、私にはそれが邪魔になっていて
素直に好きとは言い難いバンドだった。
※CDは買っていましたが…
ブレット・アンダーソンの中性的なボーカルと
バーナード・バトラーのボーカルの裏メロを這うようなギター
初期デヴィッド・ボウイを彷彿とさせて
変なイメージ戦略が無ければもっとハマっていたのかなとも思う。
1994年、バーナード・バトラーはアルバム2枚を残して脱退してしまい
キーボーディストを迎えた3rd「Coming Up」(1996年)を発表。
以前とはうって変わり明るいポップなこのアルバムは全英1位を獲得。
私も当然購入し「お!良いアルバムだな」と思いつつ
ん…これSuedeじゃなくても良くないか?と思ったりします。
というのも、「Coming Up」にはブレットとバーナードのギターが醸し出す
陰鬱で猥雑なイメージが無くなってしまった。
さらにバーナードが結成したマッカルモント&バトラーもモータウン風な明るい路線。
やはりロックの怪しい部分をぎゅっと詰め込んだような
この1stアルバムが他には無い独特な雰囲気を持っていて
記憶に残る名盤だなあと思う次第。
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