Power Pop Today!

好みの音楽を中心に書いてます。

Jesus Jones - Trust Me

'91年リリースの2nd「Doubt」から。

 

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本作に収録されている「Right Here, Right Now」が

ビルボードのモダン・ロック・チャートでNo.1を獲得。

 

この時期のUKではマンチェスター・ムーブメント全盛にもかかわらず

USで成功したのはマンチェとは毛色が異なる

彼らとEMFだけというのも興味深いです。

 

テクノ・ハウス・ヒップホップ・ロックをミックスした音楽性は

当時、デジロックとかいうかなり恥ずかしい称号を与えられ

EMF同様、数年後には急速になんだかダサイ存在へ。

 

次作「Perverse」リリース後

親交がある布袋寅泰とのカップリングライブで来日。

武道館という臨場感に欠ける場所と

客層のほとんどが布袋ガチ勢という完全アウェイ状態もあってか

イマイチ盛り上がりに欠けたライブでしたが

サンプリングと生楽器をミックスした演奏はパーフェクトで

「すげえ!これ本当に演奏してるの!?」と思った記憶あり。

 

 

 

 

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Ocean Colour Scene - Hundred Mile High City

'97年リリース「Marchin' Already」から。

 

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フリッパーズ・ギターが丸パクリした

初期の名曲「Yesterday Today('91年)」のように

デビュー当時はストーン・ローゼズフォロワーだった彼ら。

 

ところが'96年の2nd「Moseley Shoals」から

ポール・ウェラーノエル・ギャラガーなど

当時のイケイケMOD人脈のバックアップで

Small FacesやTraffic風のソウル、R&Bを下敷きにした

古き良きブリティッシュロック路線へ。

 

その後発表されたこのアルバムで見事に全英1位を獲得。

ポール・ウェラーバンドも兼任していた

ティーヴ・クラドックのギターが

全フレーズキレッキレの彼らの最高傑作。

 

 

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Kula Shaker - Hey Dude

 '96年リリースの1st「K」から。

 

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Led Zeppelinの「We're Gonna Groove 」を彷彿とさせるカッコ良さで

この曲には一聴してガツンとやられました。

 

ブリットポップ期のバンドの中ではしっかりした演奏力で

個人的には「70年代のブリティッシュロックを受け継ぐ期待の新人」

といった感じでしたが

その後、仏教徒であるクリスピアン・ミルズ(Vo)の趣味なのか

出す曲出す曲インド臭満載のサイケデリックロックで

おなかいっぱいになってしまったので距離を置くことに。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

Def Leppard - Promises

'99年リリースの「Euphoria」から。

 

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前作「Slang」('96年)で

トレードマークだった分厚いコーラスや

何層にもオーバーダブされたギター

スタジアム仕様のエレクトリックドラムを捨て去り

より生々しいサウンド

グランジ、ファンク、R&Bなど幅広い曲調に挑戦。

ところが全くファンに受け入れられず

後にファンの中では無かった事になる一枚に。

 

心機一転リリースされた本作。

タイトルが示す通り80年代の大ヒット作

「Pyromania」と「Hysteria」を彷彿とさせます。

 

とはいえアルバム自体は「Slang」のノンジャンル路線を踏襲し

サウンドプロダクションを80年代黄金期に寄せた感じ。

 

ただし、このリードトラック「Promises」が

過去の名曲のいいとこ取り・全部のせみたいな出来で

私含め「Slang」で離れたオールドファンも無事に帰還。

 

彼らはここから現在に至るまで、この古過ぎず新し過ぎずの

「こういうのでいいんだよ」的な安定路線でアルバムを重ねていきます。

 

 

 


 

 

 

Van Halen - 5150

'86年リリース「5150」から。

 

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個性派デイヴィッド・リー・ロスの脱退後

デイヴとは正反対の超正統派ボーカリスト、サミー・ヘイガーを迎えて制作。

 

それまでのリフ主体のハードロックから

メロディー重視の作風にシフトチェンジしたのが功を奏して

あの「Jump」を収録した前作「1984」で成し得なかった

バンド史上初の全米1位を獲得しました。

 

プロデュースも1stから続いていたテッド・テンプルマンにかわり

Foreignerのミック・ジョーンズが担当しています。

以前の曲には皆無だったメロディアスな曲調が多いのは

ミック・ジョーンズがだいぶ貢献していたんだろうな。

 

エディーのギターも今作は速弾きやタッピングを駆使しながら

とても覚えやすいフレーズが満載で

速弾きギターに興味が無かったキッズ時代の私にも影響を与えた1枚。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

Sonic Youth - Dirty Boots

'90年リリースの「Goo」から。

 

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Nirvanaブレイク前夜、確かグランジという言葉はまだ無くて

Dinosaur Jr.やSwans、このSonic Youthあたりは一緒くたに

ジャンクとか呼ばれていた記憶。

 

片っ端からそのジャンクと呼ばれていたバンドを聴きあさる中

Sonic Youthに行き当たり、最初に聴いたのが

「Confusion Is Sex」('83年)というアルバム。

 

初期の作品だけあって、タイトル通りの暗黒&混沌とした世界に

一聴して「こりゃ自分には合わないな」と投げ出してしまった。

 

その後再び、メジャー移籍した当時最新作の今作に挑戦。

楽曲は洗練され、ノイズバンドに括られていたけども

全く耳障りではない音楽的なフィードバックノイズと

変則チューニングによるギターの響きに感動したものです。

 

オルタナバンドにおける女性ベーシストの地位を確立した

キム・ゴードンの佇まいといいホントかっこいいバンドでした。

て、まだ活動してるかw

 

 

 

 

 

 

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The Rentals - Friends Of P.

'95年リリースの「Return of the Rentals」から。

 

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Weezerのベーシスト、マット・シャープのバンド。

このアルバムをリリースした時点ではWeezerと掛け持ちでしたが

このアルバムの高評価に気を良くしたのか、その後脱退してしまいます。

 

ムーグシンセ、バイオリンとファズベースのバックに

マットの抑制のきいたVoと女性コーラスが独特の雰囲気を出していてかっこいいです。

 

ただ、個人的にはWeezer初期のリヴァースとマットの

絶妙なコンビネーションが好きだったので

掛け持ちしたまま活動していて欲しかったですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cheap Trick - I Can't Take It

'83年リリース「Next Position Please」から。

 

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「at Budokan('78年)」でブレイクした彼ら。

'80年に12弦ベースのトム・ピーターソン脱退後

トッド・ラングレンがプロデュースしたアルバム。

 

セールス的には全く振るわず、暗黒期の作品とされていますが

トム復帰後に外部ライターを導入して制作された

再ブレイク作「Lap of Luxury ('88年)」のTHE '80s大味サウンド

と比べると、こちらの上品な雰囲気が好み。

 

 

 

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Weezer - The Good Life

'96年リリースの2ndアルバム「Pinkerton」から。

 

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Buddy Holly」に代表される明るいパワーポップが満載の

1stアルバムが300万枚の大ヒットを記録。

成功後の大きな期待の中リリースされたこのアルバム。

 

シングルカットされた「El Scorcho 」から

一般的にはコレジャナイ感があったのか、売上は伸び悩み失敗作扱いに…

 

このアルバム個人的には一番好きな作品で、エモーショナルな楽曲が多く

今作で脱退するマット・シャープ(B)とリヴァースの個性が混ざり合って

後の作品には無い混沌とした雰囲気があります。

 

 

 

 

 


 

 

Pink Noise Test - All The Same To Me

'97年リリース「Plasticized」から

 

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US出身のThe Jesus and Mary Chainフォロワー。

打ち込みビートにフィードバックノイズの嵐の中

ポップなメロディーが美しいです。

 

当時は「ウヒョー!かっこいい~」なんて聴いていましたが

久々に聴いたら…う…うるさい……アルバム通してはキツい…

 

昔はノイズものが大好きだった私の耳も

加齢と共に完全にレイドバックしておりました。

 

 

 

 

 

 

 

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Puddle Of Mudd - She Hates Me

'01年リリースの「Come Clean」から。

 

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Limp Bizkitのフレッド・ダーストのレーベル「Flawless Records」からデビュー。

音楽性はリンプと違い、ポスト・グランジテイスト。

アルバムはヒットした「Blurry」やこの曲を中心に佳曲揃いなのだけれども

Voのウェス・スキャントリンの声質もあってか

オーバープロデュースされたNirvanaのような印象。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

Goo Goo Dolls - Naked

'95年リリースの「A Boy Named Goo」から。

 

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'87年にデビューしてから長い間泣かず飛ばずの彼らでしたが

このアルバム収録の「Name」がヒットしてブレイクします。

 

当時の時代背景からオルタナグランジの括りに入れられる事が多いけれども

実際にはそういった要素の少ないシンプルなアメリカン・ロック。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

Sex Pistols - Silly Thing

'79年、映画「The Great Rock 'n' Roll Swindle」のサントラから。

 

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このアルバム、未発表曲やらジョニー・ロットン不在で

その他メンバーで作った曲やらを集めた企画アルバム。

 

その為、ピストルズのアルバムとして考えると微妙な内容なのだけれども

先入観抜きで聴くとけっこう楽しめます。

 

この曲はスティーヴ・ジョーンズ(G)とポール・クック(Dr)で制作されたもので

パンクとか以前に普通にポップでカッコいいR&Rになっております。

 

やはりジョニー・ロットンの特徴的なボーカルが

ピストルズそのものだったのだなと再確認させる1曲。

 

 

 

 




 

 

Stone Temple Pilots - Lady Picture Show

'96年リリースの「Tiny Music... Songs from the Vatican Gift Shop」から。

 

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デビュー当時は「グランジブームに乗っかったハードロックバンド」

というような認識で、あまり良い印象を持っていなかったのですが

2ndあたりから徐々に広い音楽性が垣間見えるように。

そして、この3rdでは「すみません!勘違いしてました」

と言わざるをえない完成度の高さです。

 

ボーカルのスコット・ウェイランドは解散後

元GN'RのスラッシュらとVelvet Revolverを組んだり

Stone Temple Pilotsを再結成したりなどしますが

'15年に以前から問題視されていた薬物中毒で亡くなってしまいます。

 

この頃の彼はジョン・レノンデヴィッド・ボウイのハイブリッドのようで

一番輝いていた時期なのかも。

 

 

 

 


 

 

 

 

EMF - Search & Destroy

'92年「Unexplained E.P.」から

 

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EMFといえばJesus Jonesと共に

テクノ、ハウス、ヒップホップ、ロックをごちゃまぜにした音楽性で

「Unbelievable('91年)」ではビルボード全米シングルチャートの1位を獲得します。

 

ところが当時の先端を走っていた音楽性なだけに

旬を過ぎた途端、秒速で失速。なんだかダサイ存在に…

 

この曲はインダストリアル風を目指した2ndアルバムリリース直前の作品

Iggy & The Stoogesの名曲をカバー。

デビュー当時のチャラい雰囲気から硬派な路線にシフトチェンジしています。