Power Pop Today!

好みの音楽を中心に書いてます。

Soundgarden - Blow Up The Outside World

1996年リリースの「Down on the Upside」から。

 

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1984年結成.。

1stアルバム「Ultramega Ok 」(1988年)ですでに完成されている

サバス直系の這うようなヘビーサウンド

クリス・コーネルの血管ブチ切れそうな力強いボーカル。

 

ちなみに下記はそんな1988年のビルボード年間ランキング

上位に登場しているハードロック系のアルバム。

 

Def Leppard/Hysteria

・Guns N' Roses/Appetite For Destruction

Aerosmith/Permanent Vacation

Whitesnake/Whitesnake

・Poison/Open Up And Say . . . Ahh!

…etc

 

どれもこれもヘアメタル系

いかに彼らがトレンドに乗っかっていなかったかがわかる。

 

1991年にはなぜかGuns N' RosesやSKID ROWの前座をしたらしいが

メインアクト目当ての観客はあきらかに異質な彼らを

どういう気持ちで感じたのだろうか?

 

ところが

1991年は世界的にグランジブームが発出。

それまでの価値観はひっくり返り

彼らはグランジの先駆けとして、シーンの先端に躍り出ることに。

 

そして、この作品は

前作「Superunknown」(1994年)でビルボードNo.1を獲得し

勢いに乗った状態でリリース。

最高位はNo.2止まりだったが

あきらかにグランジ的な音楽はメインストリームになっていた。

 

で、おそらくビートルズの「I'm So Tired」を下敷きにしただろうこの曲

もはや普通にいい曲を書くロックバンドへ変化~成長していた彼らは

この後解散してしまうのであった…

※2010年に再結成します(笑)

 

 

 


 

 

The Smashing Pumpkins - Mayonaise

1993年リリースの2nd「Siamese Dream」から

 

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1st「Gish」発表時は1991年。

NIRVANA/Nevermindから始まったグランジブームの

その他大勢の1つとされていた彼らだったが

この作品で一気に頭抜けた印象。

 

本作では1stから踏襲した

70年代ぽいファンキーなハードロックに

メランコリックなメロディーと轟音ファズギター

爬虫類ぽいビリー・コーガンのボーカルが乗る。

 

その中でこの曲は

代表曲「Today」のような派手さは無いけども

シングルカットしてもおかしくない良曲。

 

当時、自分にとって画期的だったのは

ギター音の歪みすぎで起きるハウリングノイズが

曲のワンフレーズとして成り立っていること。

(普通は耳障りなのでカットする)

「おお!こんな使い方があるのか」

と驚いた記憶。

 

 

 


 

 

Duran Duran - White Lines

1995年リリース「Thank You」から

オリジナルはUSのラッパーGrandmaster Melle Mel 1983年の楽曲。

 

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自分にとってDuran Duranリアルタイム体験は

名盤「Seven and the Ragged Tiger」(1983)

などの初期黄金期を支えた

アンディ・テイラー(G)、ロジャー・テイラー(Dr)脱退後の

TMネットワークみたいな3人組になってリリースされた

「Notorious」(1986)から。

 

当時それなりにヒットしていたようだがまったくピンと来ず。

さかのぼって黄金期の過去作を愛聴していた。

 

時は経ち

元Missing Personsのウォーレン・ククルロ(G)が正式メンバーになったあたり

通称ウェディング・アルバムと言われる「Duran Duran」(1993)が久々のヒット。

 

こちらは

前作ヒットの勢いに乗ってリリースされた

全編カバー曲のアルバム。

 

当時「史上最低のアルバム」と大酷評された作品だが

ソウル、R&B、フォーク、ロック、ファンク、ヒップホップまで

多彩なジャンルの楽曲が

90年代型オルタナティブな味付けをされていて

個人的には大好きなアルバム。

 

なんで酷評されたんだろ?

 

 

 


 

 

 

Woman - John Lennon

1980年「Double Fantasy」より。

 

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尊敬する人といえば、20代は即答で「ジョン・レノン」と答えていた。

30過ぎるあたりから父も入った。

 

とにかく自分の人格形成の上でジョンの影響は絶大だ。

 

ビートルズ時代は

無難に器用にまとめる頑張り屋の天才ポールに対して

気ままにその時の気分で

信じられないくらいの名曲を書く

ナチュラルボーン天才ジョンの印象。

 

特にソロになってからは

AOR路線になったポール楽曲に対して

ジョンの曲は

一部変な嫁の曲を除いて

非常にアグレッシブ&メロウだ。

 

この曲はお得意のクリシェ進行のバラード。

Aメロコード進行だけで名曲に聴かせるという

すごい力技。

後は適当なハミングと転調だけで感動させてしまう。

 

そんなこんなで

毎年12月8日は自分にとって特別で大事な日なわけです。

 

 

 


 

 

Ringo Starr - Back Off Boogaloo

1972年リリースのシングルより

 

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リンゴ・スターといえば

ビートルズにおいて「Yellow Submarine」や「Octopus's Garden」

といった、緊張感皆無のとぼけた曲担当のイメージ。

 

ドキュメンタリー作品『ザ・ビートルズ:Get Back』でも

他の3人がギスギスしてる間も終始ボヤッとしている(笑)

 

「人柄が良い」といえばそこまでだが

当時キレッキレの天才2人+秀才1人にとっては彼が癒やしの存在だったのだろう。

 

ビートルズ解散後

ジョン、ポール、ジョージの作品はチェックしているが

リンゴの作品はまったくもってノーチェック。

 

解散直後から現在までコンスタントに発表しているようで

リンゴらしからぬ、レッド・ツェッペリンぽいこの曲はかなりカッコいい。

 

 

 

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Andy Taylor - I Might Lie

1987年リリース「Thunder」より

 

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中学生の頃、とあるテレビ番組のBGMでかかっていたこの曲。

一聴して「なんじゃ!これはかっこいい!」と興奮したわたし。

クレジットを確認して速攻近所のレンタルレコード店へ。

 

デュラン・デュランを脱退し、パワーステーションを経てのソロ・アルバム。

なぜか元Sex Pistolsのスティーヴ・ジョーンズも参加しているがあまり存在感は無い。

 

とにかくデュラン・デュランやパワーステーションで出来なかった

当時流行りのHR/HM路線を存分に楽しんでいる、鬱憤を晴らすような作品。

 

大人になってから聴くと

以前の”ファンク調カッティングギターの方がええやん”

となるのだが…まあこれはこれで熱くなりますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

bis - Kandy Pop

1996年リリース「This Is Teen-C Power!」より

 

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日本のアイドル、BiSではない

スコットランドのバンドbis。

 

彼らのデビュー当時

子供の悪ふざけガレージ&ピコピコ感がたまらずすぐに飛びついた。

 

まったく中身の無い、ただただ勢いだけの音楽

私はとても好きです(笑)

 

しかし…この後2ndアルバム発表時

紅一点のマンダ・リンが「誰!?」というくらい

お美しくなられます…ほとんど別人です(汗)

 

それと同時に、音楽もどうでもいい感じのクラブミュージックへ変貌し

まったく興味が無くなってしまったのでしたとさ。

 

余談ですが、ちなみに日本の初期BiSもハマりました※「IDOL is DEAD」の頃

 

 

 

 

 

 

 

BOØWY&Suzi Quatro - The Wild One

1987年リリース「Marionette」のB面曲。

 

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オリジナルは1974年の「Quatro」より。

 

Suzi Quatroはさておき、中学生の頃の私

ご多分に漏れずBOØWYの大ファンでありました。

 

ここからはただの自慢話。

 

BOØWYのドラム、髙橋まこと様と

友人の紹介で一度だけセッションさせていただく機会がありました。

 

20年くらい前でしたが…

私などの素人に毛が生えたくらいの者によく付き合ってくださって

ほんと有り難くてうれしかったなあ。

 

バンドやっている時期は

夢が叶うというか、尊敬しているミュージシャンと会えたりして大興奮な時代でした。

(マイケル・モンローを筆頭にラフィンにハイロウズ、プライベーツetc)

 

まことさんと印象に残った雑談では

「IMAGE DOWN」はダムドっぽいよね(笑)とか

※これはたぶん私が「ダムド好きです!(緊張)」て自己紹介した(笑)

 

あと、ドラムに関しては

とにかく今まで会ったどのドラマーより音でかくて走ってるとか(笑)

※普通、歳とともにおとなしくなる。

 

本当に良い思い出でした。

紹介してくれたサモンありがとう。

 

 

 

 

 

The Flamin' Groovies - Shake Some Action

1976年リリース「Shake Some Action」より

 

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20代の頃、世代的に後追いでベスト盤を購入し

一曲目に入っていたこの曲。

 

ん!?聴いたことあるぞ…

これはThe Modsの「崩れ落ちる前に」では…

 

おいおい、森やんRamones以外も堂々とパクっておるな…と思いつつ

正直他の曲は全く記憶に残らず。

 

激メロウなこの曲以外は

割とシンプルな初期ビートルズライクR&Rのガレージバンドの印象

 

さておきジャケはとにかく渋くてわたし好みです。

 

 

 

Red Hot Chili Peppers - Scar Tissue

1999年リリース「Californication」から

 

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敬愛する天才ギタリスト、ジョン・フルシアンテ復活のアルバム。

 

とにかくギターの一音一音が超ミニマリスト!?

というくらい無駄が無い、超緊縮財政みたいなアルバム。

 

こんなにも

ドラム、ベース、ギター、ボーカルが

最低限でやりくりしてるにもかかわらず

最大限のパワーを発しているアルバムを

小生は他に知らない。

※小生使ってみたかった(笑)

 

世間的に3ピースバンドとか銘打っていても

実際はオーバーダブや鍵盤・打ち込み入れまくりの中

 

このアルバムは本当に3ピース+歌しか聴こえなくて

それが最大限に心に響いてくる。

バンドやっている人は絶対聴いて欲しい名盤。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

The Beatles - Get Back(Movie)

1970年リリース「Let It Be 」から。

 

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世代的に絶版「Let It Be」のドキュメンタリー映画は観た事が無く

とにかくメンバー間の陰湿な関係が描かれる

との情報だけは知っていた。

 

そんな悪名高きGet Backセッションが

半世紀越しで新解釈で映画化!との朗報。

…のはずだった。

突然、なぜかディズニープラスとかいう

私に縁もゆかりもないVODサービスからのリリース。

 

正直劇場で大音量・大画面で観たかったが

このご時世ならではの苦渋の選択だったのかも。

 

アルバム「Let It Be」は

私にとって一番聴かないビートルズのアルバムだった。

※制作年としては大名盤「Abbey Road(1969)」の前なのに…

 

今回はその謎解きも含め

不本意ながらディズニープラスで確認&目一杯楽しみたい所存である。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

Hi-STANDARD - Stay Gold

1999年「MAKING THE ROAD」から。

 

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当時

ハイスタを筆頭とするメロコアと呼ばれるムーブメントに

偏見と嫌悪感を持っていた私。

 

'70SのよれよれUK初期パンクが好きだった私にとって

彼らのメタルを通過した隙の無い演奏と

高速2ビートに耳障りの良いひねりの無い楽曲を乗せる

という方法論がイマイチ響かなかった。

 

さらに追い打ちをかけたのが

自身のバンドでCDリリースをした時に

「女性ボーカル版ハイスタ」なんてキャッチコピーをつけられたのだ…

 

「おいおい全然ちげーし(T_T)」という感想だったが

今思うとカバー曲のチョイスから

彼らと音楽のルーツはおそらくリンクする所は多く

当時破竹の勢いのハイスタの名前を借りる戦略は悪くないよねと思う。

 

そんな偏見もある日一掃される。

2000年、渋谷CLUB QUATTRO

当時エモの急先鋒THE GET UP KIDS初来日公演へ足を運んだ。

 

少し遅れて会場へ入ると

告知されていなかったオープニングアクトが。

ん、これ日本人?…て、ハイスタじゃん!

 

当時すでにビッグネームだった彼らがまさかの登場。

ほんの短い時間だったけども

今まで自分が持っていた偏見を一掃する素晴らしいライブで

なんならこのライブで帰っても良いくらいの充実感と衝撃。

 

この後出てきた主役THE GET UP KIDSがなんともしょぼかったのもあり…

この日をきっかけにHi-STANDARD大ファンになってしまった私なのです(笑)

 

 

 

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Nine Days - Absolutely (Story of a Girl)

2000年「The Madding Crowd」から。

 

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この曲が突如ヒット、一発屋的に消えてしまったバンド。

かと思いきや歴史は意外と長く1995年にデビュー

このアルバムは4枚目。

 

Third Eye Blind以降の良くプロデュースされたアメリカンロックで

当時Get Up Kidsあたりのエモ勢ともリンクする雰囲気を持っていた。

 

2000年頃は素直に良いメロディーを主体にしたバンドが

ビルボード・チャートの上位に入っていたりして

 

ひねくれた90年代とも、2010年代以降のフックオンリー(?)的な感触とも違う

自分好みのメロディー主体の曲が多い時期で

良く音楽を聴いた最後の時期だったと思う。

 

 

 

 

 

The Jon Spencer Blues Explosion - Bellbottoms

1994年「Orange」から

 

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ジョン・スペンサーとの出会いは

90年代に友人から借りたテープ

Pussy Galore時代の「Exile on Main Street」('86)

 

これ、The Rolling Stonesの名盤アルバムの

まるごとカバーなんだと思うんだが

Pussy Galoreは前提知識としてSonic YouthやSwansあたりの

当時ジャンクと呼ばれた文脈のバンドとしての認識で

「なんでストーンズ?」との感想。

録音状態が悪いのもあってまったく響かなかった(笑)

 

その後The Jon Spencer Blues Explosionとしての活動

ヒップホップを通過したガレージ・ロックとの触れ込みで

これにはガツンとやられました。

※この時点でそんなにヒップホップ色は感じられないが

 その点はこの後のアルバム群の方が顕著

 

感想は

ああ、この人ホントににストーンズ好きだったんだな

でした(笑)

 

ライブにも足を運び

ベースレスとはまったく思えない

低音もガツンと効いた演奏&音響で

想像してたヘロヘロ加減は皆無の

さすが世界的に成功したバンドだな

と思いましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

Guns N' Roses - Chinese Democracy

2008年「Chinese Democracy」から

 

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前作「Use Your Illusion(1991年)」から、なんと17年ぶりのアルバム。

 

1st「Appetite for Destruction(1987)」は当時ハマり倒した。

当時一世を風靡していたヘアメタルのアンチテーゼみたいな立ち位置で

 

彼らのブレイクと共にトレンドがブルース回帰になったくらい。

RATTやPOISONまで急にブルース云々言い出した(笑)

 

2nd「Use Your Illusion」の頃には

ロックの時代の変わり目

1991年ということもあって正直、個人的には完全スルーしてました。

※1991年聴いていたアルバム

NirvanaNevermind

Dinosaur Jr 『Green Mind』

R.E.M. 『Out of Time』

Primal Scream 『Screamadelica』

Red Hot Chili Peppers『Blood Sugar Sex Magik』

My Bloody ValentineLoveless

U2『Achtung Baby』

 

なんとなく当時は

アクセルがなぜか野球のキャッチャーのコスプレして

長尺のバラードをやる変なスタジアムバンドというイメージで

まったく興味が無かった。

 

ところが17年後のこの「Chinese Democracy

もはやアクセル・ローズソロ・プロジェクト化していたけども

感想は

「ガンズじゃなかったらめちゃかっこいいじゃないか!」

でした(笑)